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擬人化大宇宙

第一次宇宙大戦 - 後編


電撃的な侵攻によって

次々と惑星を制圧したナロスちゃん。


特に列強国のヴァルエルクちゃんや

軍事大国ベリオンちゃんの敗北によって、
大宇宙のみんなはショックを受けました。
国際社会は不安に襲われたのです。

そして、遂に始まった大宇宙連合による

対ナロス大同盟の反撃!

対するナロスちゃんは一国の規模を超える超巨大国家。

次なる戦場は、大宇宙では有名な一大決戦

「レーウスの戦い」

その火蓋が今まさに切られようとしていました。

 

ナロス

「私はあの星を落としてみんなの親分になるんだー!」

シンテーア

「パパパッとやって……終わりっ!

 それじゃあ、死のうか(無慈悲)」ジヒラート

レーウスの戦い
対ナロス大同盟の勝利。史上最大の戦闘の一つ

ヴァルエルク

「おうちかえせー!!」ウオオオオ

サーヴァリア

「兵士ちゃんたち、お金あげるからコッチおいでー」マネー

エルトリア

「蝶のように舞いますわ!

 蜂のように刺しますわ!」エレガントー

シンテーア

「おまたせ。 お前ジエール特殊部隊は初めてか?

力抜けよ」シュッリー

ナロス

「ぐぬぬぬぬ…!!」

シンテーア

「ん? 流れ変わったな(一転攻勢)」

ベリオン

「ところで、無能さん焦土戦術って知ってますか?」

ナロス

「なんだそれ? 負け惜しみにしか

聞こえないぞ!!」ハッハッハ

ベリオン

「ほう…」

ラグラシュレードの戦い
ナロス連邦の勝利

しかしベリオン軍の焦土戦術により攻撃隊は補給できず

ナロス

「勝てば良かろうなのだァァァッ! 

進め進め~!!」

グロスクロイツ

「うらー!

 自衛のための軍隊でベリオンちゃんを助けるわ!」

ヒューヴル

「お姉ちゃんに貸してもらった船が動かないよ~」ウワーン

エルトリア

「ちょっとヒューヴル!

 あなた宇宙船はカヌーじゃないわよ!?」

サーヴァリア

「戦場に補給物資を届けるよ。 

みんな残業頑張ってね(暗黒微笑)」

社畜

「ヒェ~ッ」

ベリオン

「全 軍 突 撃 !

 目標はあの兵站確保もできない

 へなちょこナメクジです」

ユラーシュの戦い
対ナロス大同盟の勝利

ナロスちゃんの敗因は補給不足

ナロス

「ちくしょう! 肝心な時に限って!!!」テッタイー

ナロス軍兵士

「敵部隊は獣人、190センチ、

 尻尾は茶、筋肉モリモリマッチョマンの変態です!」

ナロス

「何してるんだ! 見てこいカルロ!」

ナロス軍兵士

「ラグラシュレードが陥落しました!

 ウワァァァッ――!!(断末魔)」

ニーネン

「にゃはは、

 残念だけど逃げ道はケモ耳ちゃんたちが

 塞いじゃったかなー」ニャハッ

ナロス

「くそぅくそぅ! こうなったら奥の手だ、

アレを使うぞ!!!」

チュドーン!!

スーディベリネーグの戦い
ナロス連邦の勝利

対消滅爆弾で星を丸ごと焼き払った

ナロス

「これが文明の火だ、

思い知ったか蛮族めー!!!」グワッハッハ!

ベリオン

「もらったプレゼントには

 ちゃんと後でお返ししなければいけませんね」

その頃のレーウス星周辺では……

ヴァルエルク

「マイホーム! かえして!

 はやく!」バババババ←銃乱射

サーヴァリア

「ホームシックのあまりツーセンテンス以上

喋れなくなってる…」バババババ←銃乱射

シンテーア

「おっ、開いてんじゃ~ん!

 逃れられぬカルマ(敵兵皆殺し)」バババババ←銃乱射

トラドヴァ奪還戦
対ナロス大同盟の勝利

ヴァルエルクちゃん久しぶりの帰宅

ナロス

「エルミアとマーカスはどうした! 

奴ら味方なんだから助けに来いよ!!!」

エルミア

「対消滅爆弾は人道的に反する大量破壊兵器ですよね?  お友達やめます」

マーカス

「対消滅爆弾の設置に携わった

 アンドロイドはどうなりましたか?

 お友達やめます」

ナロス

「うわあああん!

 せっかくできた友達がーっ!!!!」ビエーン

ナロス

「ぐすん…こうなったら刺し違える覚悟で

突撃だ~ッ!」ヤケッパチ

ダクラシェート・ベリオットの戦い

ノートック・ラヴェルト周辺宙域の戦い
共に対ナロス大同盟の勝利

エルミアちゃんとマーカスちゃんが大活躍

エルミア

「敵兵を撃破しつつ国際倫理に従って

 現地住民の避難を先導します!」

マーカス

「アンドロイド兵、艦隊全砲門開け…

 発射シークエンス開始…」ウィーン

ナロス

「なんで勝てないのおおお!!!」

ベリオン

「プレゼントの用意ができました。

 投下しますね」チュドーン×10

ナロス

「もうやめて! ナロスちゃんのライフは

もうゼロよ!」ヤメテー

シンテーア

「わかる? この罪の重さ」

シンテーア

「あっそうだ(唐突)

 ベリオン、ちょっと設計図貸してくれよな~

 頼むよ~~」

ベリオン

「あ、いっすよ(快諾)」

シンテーア

「ありがとナス!

 それじゃあぶちこんでやるぜ!」チュドーン

ベリオン

「ヴァルエルクにもあげますね」ハイドウゾー

ヴァルエルク

「ありがとデーッス!

 植民地の土は耕すためにあるんですヨー!!」チュドーン

エルミア

「ちょっと何やってるんですか! 

そんなことしたら……!!」ワナワナ

ナロスちゃんは瞬く間に追い詰められて、
残すは星系一つになってしまいました。
そして、悲しい事件が起こります。

ナロス

「本星系以外全て占領されちゃった…」

ナロス

「もう私には何もないのか…?」ホロリ

対消滅爆弾

「」

ナロス

「……! 

そうか…そういうことなんだな…」

チュドーン!! ドッカーーーン!!!

シンテーア

「あーあもう滅茶苦茶だよ(ご満悦)」

ベリオン

「ド低脳様は自分にプレゼントをするのが 

ご趣味でしたか(ご満悦)」

ヴァルエルク

「これでさらに植民地が

 増えるデーッス(ご満悦)」

エルトリア

「(やりすぎですわ…)」

ドルムント

「(マジキチやんけ…)」

ヒューヴル

「(宇宙船止まらない…)」ヒューン

なんと、ナロスちゃんは自分の領土にあった

大量の対消滅爆弾を起爆して、

岩石や金属の塵でできた巨大な輪っかを

作って首都の星を守ったのです。
 


……自らの命と引き換えに。

エルミア

「ちょっとあなたたち」ギロッ

ヴァルエルク

「デーッス…」

ベリオン

「はい…?」

シンテーア

「アーイキソ…」

……この後、エルミアちゃんに滅茶苦茶怒られました。

シンテーア暦1740年

第一次宇宙大戦終結

 


クレストル講話条約
締結国:大宇宙のみんな
内容:惑星ごと破壊するような爆弾を

使ったり作ったり持ってたりしたら

おこだよ(主にエルミアちゃんが)。

エルミア

「これからはダメだからね!」プンスコ

ヴァルエルク

「ごめんなさいヨー!!!」

ベリオン

「騒音メガネ女さんのいうことには概ね賛成です」

シンテーア

「センセンシャル…(小声)」

エルミア

「じゃあ私、国際技術倫理シンポジウム 

設立してくるから」

エルミア

「他に話し合いたい人は自分たちでやってね」ノシ

サーヴァリア

「それじゃ、旧ナロス領の山分けしよっかー」ブンカツー

シンテーア

「Foo^~↑ 私もしゅる~」

ヴァルエルク

「被害者だからいっぱい欲しいデーッス!」キラキラ

エルトリア

「あなた被害者というか全ての元凶よ」アキレ

エルトリア

「わたくしはヒューヴルちゃんがいるから 

何もいりませんわよ!」

ヒューヴル

「エルトリアお姉ちゃん…///」テレテレ

サーヴァリア

「まずー、あれとこれとそれは私ね。 

 あと、あっちとこっちとそっちも…あとはー」

ヴァルエルク

「アタシにもよこせぇぇぇ!!!」プンスカ

シンテーア

「領土取りすぎィ! 

頭に…きますよ!」プンスカ

~数時間後~

ベリオン

「非常に残念ですが貧弱都市国家どもの 

皆さんに手柄は譲れませんね」

ヴァルエルク

「邪悪な発想しかできない国にあげる領土はねえ!」

シンテーア

「対ナロス大同盟は私の功績だゾ。 

当たり前だよなぁ?」

サーヴァリア

「何よ貧乏人のくせに!

 ここは何を言おうともらうから!!」

ヴァルエルク

「日陰者はとっとと舞台裏に

 すっこんでろデーッス!!」

ベリオン

「大宇宙を滅ぼしかけた全世界の疫病神さんは 

実家のボロ小屋に帰ってください」

サーヴァリア

「ベリオンも他人のこと言えない!

 自業自得な子は全員領土なしでいいじゃん!!」

天嶺

「あ、じゃあ私領土もらえるんだ。 やったあ」

ドルムント

「もうみんな欲しい所取った者勝ちでよくない?」

一度は共に戦った大宇宙のみんなでしたが、

領土分割を巡って揉め事に発展。

 


結果、様々な派閥が生まれて

再び睨み合いが始まってしまいます。
 


そんなこんなで次なる戦争が始まってしまうのですが、

それはまた別のお話……
 


めでたしめでたし。

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